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耐震強度偽造問題で、強度が基準の1/4にも満たないビルが数多く摘発されたことに関し、生コンクリートに規定量以上の水を加えた『シャブコン』が使われた可能性も指摘されている。
コンクリート工事におけるコンクリートの水増しは、生コン打ち込み現場において作業性を向上させるために結構よく聞く話であるが、これがコンクリートの強度と耐久性の低下となる、重大な瑕疵につながることを知らない現場施工者が結構いるようである。

我々の戸建て住宅においても基礎工事はコンクリート工事になり、鳶(とび)或いは頭(かしら)と呼ばれる職方が施工し、コンクリートの知識が浅い頭も少なくないようだ。

●コンクリートの耐久性と強度を決める「水セメント比」

コンクリートの話を始めると長くなってしまうので、ここではかいつまんで話すが、そもそもコンクリートの圧縮強度・耐久性は「水セメント比」で決まる。 コンクリートは強いアルカリ性であるが、時間の経過と共に表面から中性化が進み、鉄筋の位置(通常被り厚さが30mm)まで中性化が及ぶと大気中の酸素によって鉄筋が錆び始める。 この状態をコンクリートの寿命とし、ここに至る年数を「中性化速度」といい、中性化速度の遅い(耐久性の高い)コンクリートを得るには、コンクリート中の水とセメントの重量比である「水セメント比」を小さくする。

現在一般に用いられているコンクリートの水セメント比は60%前後であるが、この場合の中性化速度は60年程度であり、水セメント比を55%にすると中性化速度は二倍の120年になる。

又、コンクリートの強度においても、水セメント比を小さくすると強度が高まり、水セメント比が小さいほど丈夫で長持ちするコンクリートが得られるのだが、水セメント比を小さくするとコンクリートの流動性が鈍り(スランプが小さくなる)作業性が悪くなるので、一般的には水セメント比50%程度が限界のようである。

我々がレディーミクストコンクリート(生コン)を発注する場合「21-15-25」というような数字を指定するが、これはコンクリートの「呼び強度-スランプ-粗骨材の最大寸法」を表している。 こうしてコンクリートの強度と流動性を指定して頼んだコンクリートに、作業性が悪いからといって現場でコンクリートに水を足してしまうと、耐久性と強度が極端に低下してしまう訳である。

●夏季も冬季も充分な養生を

また、コンクリート(ポルトランドセメント)は水硬性であり、水との化学反応で凝結し、水中でも固まるのである。 早く固めようとして直射日光に当てたり風を送ったりしてコンクリートを乾かそうとすることは間違いで、クラック(ひび割れ)の発生と強度不足が起こりますので、湿潤状態を保つように養生をします。

この他、コンクリート施工上の留意点とすると、朝夕の寒さが氷点下となる丁度今時のコンクリート打ちです。 この時期は打設後にコンクリートが凍ってしまう危険性があり、凍結によりコンクリートを破壊してしまいます。 また、コンクリートは4℃以下では強度が進まないともいわれていますので、冬季のコンクリート打ちには充分な養生が必要となります。


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2005.12.26 Mon l 家づくりのコラム l コメント (0) トラックバック (0) l top

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